Doctor's Column ドクターズコラム

ISSUE 26“ためらうことなくもの申せば”

  • 公開日:2013年3月28日

年末年始の9日間の休暇は、私にとって貴重な時間となった。大掃除の1日と元日を除いた2日間以外は、自宅を拠点に東京、神奈川と、毎日午後から出かける予定を組んでみた。もちろん歩きと電車である。電車は、目的地まで2時間かかろうと各駅停車に乗った。いま頃、新幹線だったら既に新潟に着いていると思いながらも、まったく退屈を感じることなく、あっというまに終着駅。さまざまな人と街並を見ることができた。昔々、学生時代に住んでいた場所を探しながら、その変貌の凄まじさに懐かしむ心の余裕すら起こらず、立ち止まることもできないまま、気がつくと繁華街のカフェでコーヒーを飲んでいた。

「いいやぁ~」さっきの電車で隣り合わせた男性の臭いは、飲んでいるコーヒーの香りを打ち消すほど治まらず、外を歩いている男たちをなぜか気にしている自分に気づいた。しばらくぶりで各駅停車に乗った私の臭覚は“悪臭”で刺激されたようである。新宿から5駅我慢してみたが、彼が顔を20度私の方に向けたとき、思わず臭覚器を約45度転換させた。どうしても耐えられそうにないと、6駅目で下車したのだ。

私の世代になると“加齢臭”と言われるが、うれしくない言葉だ。では、防げないのか?“NO!”気になる方は、次のことを実行してみてください。
*毎日の入浴で皮膚の表面の汚れを落とす。そのとき、ごしごし洗いは禁物。ソフトに洗浄してください。
*毎朝のシャワーで、睡眠中の皮膚の分泌物を洗い落とす。「すっきりしますよ~」
*下着は必ず朝晩2回、清潔なものと交換する。「さわやか~」

加齢とともに皮膚はドライ化し、老人性掻痒症はそこからはじまり、老化した肌特有の感染症の併発にもつながります。でも、上記を毎日続けることで、体臭・加齢臭に“さよなら”できる。そして、どんなに忙しかろうと、スキンケアを怠ってはいけません。とくにビタミンA、抗酸化ビタミン、保湿クリームなどの併用は、皮膚を再生し“ 美肌”をつくる。ちなみに私は、すべてエンビロンシリーズです。2013年最初の号から男性の批判? いいの? なにかよっぽど痛い目にあったの? なんて言われるかな~と覚悟していたら、「私も電車で体験したことがある!」と。思わず、イケメン韓流スターを思い出していた。反作用だ。彼らの清潔感、大げさでもなく石鹸の匂いすら感じる。プロポーションのカッコよさ、全体のバランスのきれいさ、めいっぱい美容整形していようがいまいが関係ない。モテたければ、清潔感が大切なのだ。日本男子の誰にも嫌われたくないので、最後に言わせて欲しい。「日本人の男性にも素敵な人はたくさんいる」と。ただ、彼らはスキンケアの重要性は知っていても、最先端の知識は意外と欠乏しているのではないかと不安を覚えることがある。

さぁ~さぁ~、世の男性のみなさま、「男がスキンケアなんて冗談じゃないよ」「そんな時間ないよ」なんて、決して言わないでください。皮膚は最大の臓器です。萎える、老ける、サビるは人にとって最大の敵です。この春は“皮膚の再生”からはじめてみませんか。意識の数値を上げることで、やがて深い満足と自信が生まれるはずです。

【会報誌 ENVIRON No.56】

戸澤 明子

株式会社プロティア・ジャパン 取締役会長/学校法人 日本医科大学 元評議委員/医師

いち早くアレルギー治療に関心を持ち、アレルギー外来を設置。多くのアレルギー疾患の臨床経験を持つ。現在は株式会社プロティア・ジャパンの代表として、医師の経験を活かし、 正しいスキンケアの普及活動に全力で取り組んでいる。
著書に 「50歳から輝く人、30歳で老ける人」(幻冬舎)がある。

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